2014年5月12日月曜日

1-03.リールについて

フライフィッシングにおいてのリールの役割は、第一にフライラインを収納しておく事です。
フライフィッシングでは予めフライをプレゼンテーションするポイントまでの、必要な長さのフライラインを自分の足元に引き出しておきます。
それ以外の余分な長さのフライラインを収納しておくことがリールの主要な役割と言っても差し支えありません。


フライラインの長さは一般的には30ヤード(≒27m)です。
ラインウェイトごとに太さ/重さが異なるのでそれらに応じたサイズのリールが必要となります。

またフライラインをリールに巻き込む際には、ラインに巻き癖がつきにくくするためや、不意の大物にライン全てを引き出されてしまわれないために、バッキングライン(下巻き糸)を巻いておきます。
フライリールにはフライラインの全長のほかに何メートルのバッキングラインを巻くことが出来るかが表示されていますので、それを参考にしてください。

左から2台は3番ウェイト以下の渓流用リール。
左から3番目は5~6番ウェイト用リール(渓流~湖)。
一番右は8番ウェイト以上用リール(本流・湖~ライトソルト)。

渓流釣り用のリールに求められることは、堅牢でスムーズな回転を有する事です。一般的に日本の渓流でフライライン全てを引き出してしまうような大物は考える必要はないため(そんな状況になったらまず流れの中の障害物にフライラインが絡まり魚どころではないはずです、笑)、バッキングラインは必要に応じて最小限でよく、リールは小型で軽量なものが好まれます。

湖用では、渓流の場合に比べてドラグ性能の優れたものを用意しておくと安心です。
「ドラグ」とは大物がヒット(針掛り)した際、魚の引きに応じてリールのスプールを逆回転させながらラインを放出する際のテンションをかける装置です。
「クリックドラグ」と「ディスクドラグ」の2つの形式がありますが、最近のフライリールに用いられているものはディスクドラグが主流となっています。
渓流用の小型リールも含め、近年販売されているものは十分なドラグシステムが設けられているものが多いです。

また海でフライフィッシングを楽しむ場合、やはりステンレス製や防錆処理されたリールが安心です。


リールのサイズについてですが、「1-02.ロッドについて」の項目で、渓流では3~5番ウェイト、湖では6~8番ウェイトのタックルをお勧めしました。
フライリールには「2/3番用」、「5/6番用」などと銘打たれ、当該フライライン以外に収容可能なバッキングラインの長さも指示されていますので参考にしてください。

(*バッキングラインを適正な長さで巻く方法は「2-01. ①リールにラインを巻く」をご参考ください。)

近年のトレンドはラージアーバータイプと呼ばれる、大口径のスプールを持つリールでバッキングラインが少ない割りに巻き癖が付きにくくなっています。

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