2015年8月3日月曜日

イワナ釣り万歳!

7月末にちょっと早めに夏休みを取りました。
昨年は家族でカナダ旅行の間にステルス釣行(?)を楽しんだのですが、今年は福井県の友人を頼ってイワナ釣りに出掛けました。
普段僕が楽しんでいる川は里川が中心なのでイワナは釣れません。
そもそも夏場は水温が20度を越えてしまい、釣りにならなくなってしまいます。
それならいっそ、何日かまとめて休みを取って「遠征」が気分ですネ(笑)。

ネイティブ・イワナが湧いて出る魔法の渓。

どこかに良い川はないかと探していたところ、福井の友人「ひらさん」がSNSに素敵なイワナ写真を連投しているではないですか!
お忙しいところ無理を言って、そのイワナの渓へご案内して頂くことになりました。

家族への置手紙。
ダイニングテーブルにこのノートを残して一人出発したのでした(笑)。

この渓は福井県が誇る暴れ川「九頭竜川」の支流になります。
九頭竜川を含め、アマゴの放流はされているとのことですがイワナは放流されておらず、釣れるのは全てネイティブとのこと。
ちなみにそのアマゴにしても今回釣りをしたエリアで放流されたのは5年程前が最後とのことです。
したがって釣れたアマゴはいずれも再生産を繰り返したワイルド・トラウトです。

蛇足ですが、その地域ではじめから生息している種を「ネイティブ」、元々はいなかったけれど放流された後に産卵を繰り返している種を「ワイルド」と区別します。
したがって釣りメディアなどで見かける「ネイティブ化したレインボー(トラウト)」などという言い方は以上の区別を混同した誤りです。
近年、生物多様性の議論が高まっていますので、このネイティブとワイルドの区別は重要だと思います。

さて、ひらさんに案内して頂いた渓で最初に釣れたのはアマゴでした。
控え目ですが良く見ると小さな朱点が散っていてヤマメと区別できます。
全体としてイワナの渓ですが、ポツリポツリとアマゴが混じる、といった印象です。

釣行一発目はアマゴでした。
昨年6月に山梨県笛吹川水系にてベイビーを釣って以来のアマゴです。

最初のイワナ。
小振りでしたが、先のアマゴ同様ロイヤルコーチマン
飛びついてきました。

これはメイフライに出たイワナです。
増水が影響していたのか、釣行期間中はメイフライをはじめとする
水生昆虫類のハッチは非常に少なかったです。

淡い色合いがかわいらしいですね。

こちらは非常に綺麗な魚。

この個体は透明感があって非常に繊細な印象を受けました。

この渓で釣りをした3日間は、毎日雨が降りました。
降ったり止んだりと言う天気でしたが、時には周りが真っ暗になるような土砂降りもあり、夏らしい日差しの中での釣りはほとんどありませんでした。
ひらさんによると、エサやルアーで釣るなら早朝で、フライはお日様が昇って明るい時間の、良い天気の時の方が良いとのことだったので、そのタイミングに上手く合わなかったことは少々残念でもあります。

イメージ的には常に雨が降っていて、止むと川霧が立ち込める。
晴れている渓の美しさはもちろんですが、フライ交換の時など
周囲を見回したときにこんな写真の風景に気付くと、雨でも曇り
でも、渓は常に美しいのだと分かります。

そして忘れた頃にアマゴが。

このアマゴは黒っぽい魚体でなかなか男前です。
まぁ性別は分かりませんが(笑)。

ちなみに、これまた蛇足ですが、九頭竜川本流は渓流釣りと言うより鮎釣りの川として有名ですが、一方でサクラマスの川としても不動の地位を築いていることは周知の事実です。
僕は、このことを実は昔から疑問に思っていました。
サクラマスはヤマメの降海型です。渓流で釣れるのはアマゴなのだから、サクラマスでなくアマゴの降海型であるサツキマスが本当なんじゃないか?

この素朴な疑問はひらさんが簡単に答えてくれました。
「昔は“アオジ”と呼ぶ朱点のない、いわゆるヤマメが釣れたんです。アマゴが釣れる様になったのは後年放流するようになったから」とのこと。

アオジと言うのは恐らく「青地」で、ブルーのパーマークのことでしょう。
なんとなく東日本はヤマメで西日本はアマゴ、とステレオタイプ的に思っていたのですが、本当のことって言うのはやはりその土地に暮らしてきた人でないと分からないものですね。

さ、イワナ釣りは続きます。

水生昆虫のハッチは少なかったのですが、谷を覆う山は一日中
ヒグラシの声がこだましていました。
ある時釣りをしている僕の目の前に、そのヒグラシがポトリ。
やっぱり渓流にセミが流されることもあるんだナァ、ということで・・・

Yes、シケーダ!(笑)

元気なイワナがセミフライに横っ飛びで食いついてきました!
このイワナは22~3cmほどの、今回の釣行のアベレージサイズですが、
このサイズのイワナが#8のセミフライに食いつくとは驚きです。

これは#10サイズのロイヤルウルフです。
今回はこのフライも良く使いました。
実際、昼間は#14のロイヤルコーチマンで、イブニングはこの
ロイヤルウルフというパターンが多かったです。

この黒っぽくて細長い魚体が身をくねらせながら上がってくると、
イワナは単に魚ではないんじゃないか、と思えてきます。

昼なお暗い山奥の渓に棲む、そんな雰囲気ある風貌です。

金色がかったメタリックグレーの素地に白とオレンジのスポットが散り、
それぞれのヒレには、お腹と同じオレンジ色と鮮やかな白が一刷け。

小さくても生物としての威厳を感じます。

イワナの貌。

イワナは細長くて体の断面が丸っこい、ドジョウに似た体型をしています。
だから岩の上を身をくねらせ這うように移動することがあります。

ただ美しい魚と言うのではなく、
イワナは山・渓の精そのものではないのか、と思わされます。

夏のイワナといえばエルクヘアカディス・・・と、故西山徹氏が
自身の出演するビデオで仰っていました。

ボディを含めスレッドとエルクヘアだけの、
ハックルもない最もシンプルなカディスフライ
このフライでもちゃんと釣れました。

イワナが無限に湧いてくるのではないか、
と思わせる滝壺。

今釣行最後の魚。
やはりロイヤルウルフで釣れました。

台風11号、12号(熱帯低気圧に変化)と続けて近くを通った影響で一帯は水量が多く、やや釣りにくい期間だったかもしれません。
先に聞いていたメイフライのハッチに伴うイブニングライズも(雨の影響もあって)少なかったように思います。
それでも今回は非常に心に残るイワナ釣りの旅となりました。

釣りを含め、現地での滞在の全てをサポートしてくれた釣友ひらさんに心から感謝します。
山があり、渓があり、釣るべき魚がいて、語り合う仲間がいる。
だからますます魚釣りが好きになります。

良き釣を、良き旅を、良き人生を!
Good luck & Tight line!

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